2015年06月12日

ザ・死後の世界(下)

ベナンです。

連載「死後の世界」もついに今日で最後!

今回は歴史の中で人々がどのように死後の世界をとらえてきたのか、神話と科学の分野で検証していこうと思います。

(@)古代神話における来世

・古事記
太古の日本には黄泉路が存在し、死者たちの世界は葦原中国(現世)とつながっていたとされます。

最初の神、イザナギノミコトは死んだ妻・イザナミノミコトを追ってこの道を通り、根の国(霊界)に入りました。

しかし、妻を連れ戻す際、約束を破って腐ってウジ虫のわいた妻の姿を覗き見たため、怒った妻や黄泉の国の住人たちに追いかけられることとなります。

イザナギは巨石で黄泉路を塞ぎ地上世界へと戻りますが、これらのことから分かるように古事記で描かれる霊界は「暗くて穢れ多い場所」「再生を拒否する完全な死者の国」という性格を持っています。

このような性格の霊界はギリシャ神話にも見られます。(と、言うよりもギリシャ神話と日本神話自体がかなり似通っているのですが・・・)

 一方、古代エジプト人は幸福の国「アアル」と呼ばれる来世があると信じていました。

・エジプト神話

ナイル川の定期的な氾濫によって肥沃な土地を得たり、彼らの崇める太陽が西に沈みまた登ってくるという環境は「死」と「再生」が繰り返されているように映ったのです。

そこから現世に屍体さえ残っていれば死後の世界で復活できるという独特の死生観が生じていきました。

ミイラはこのような発想からつくられるようになったわけです。

ですが、アアルに迎えられるには正義の女神マアトの審判を受けなければならず、生前罪を犯した者の魂はアメミット(頭がワニで上半身が獅子、下半身がカバの怪物)に捕食されてしまいます。

無事に理想の霊界へ入った者は、ここで生前と同じように働き、飲食し、そして永久に生きるとされています。




*以上のように、対照的な二つの神話的霊界観を紹介しました。次に科学界における霊界の研究について見ていきます。




(A)科学者たちによる霊界研究史
  
a.エマニュエル・スウェーデンボルグ

18世紀の天才科学者と呼ばれる人物です。

20代前半で鉱山の掘削機械を開発し、ダ・ヴィンチやライト兄弟より早く飛行機を考案したとされます。

56歳までに、数学、物理学、工学、天文学、医学、解剖学など、20もの学問分野を極め、なおかつ9ヶ国語をマスターしていた。

天才の彼が晩年挑んだ分野が、目に見えない世界、すなわち霊界の研究でした。

1744年、ストックホルムの郊外に邸宅を構え、自らの夢を毎日記録した「夢日記」を作成し分析を続ける中で、突如霊界と地上生活を往来できるようになったといいます。

19年間にわたる霊界での体験は6000回にのぼり、『霊界日記』(全五巻)に記録され、その構造などの考察がなされている。

その考察は次の三点に絞られる。

@霊界とは想念の世界

A時間・空間を超越している

B霊界全体が一つの体のようになっている



b.ジェームズの法則

1882年、英国で心霊研究協会が設立。

多くの科学者が集う中、精力的に参加した心理学者ウィリアム・ジェームズは霊界を証明する確信的な証拠を入手できず苦悩します。

彼が遺した「それを信じたい人には信じるに足る材料を与えてくれるけれど、疑う人にまで信じるに足る証拠はない。」という言葉は『ジェームズの法則』と呼ばれています。




c.脳外科医ワイルダー・ペンフィールド
  
ペンフィールドは脳神経に電気刺激を与える実験を行うことで、心は脳の働きによることを証明しようと試みました。

しかし、いざ実験をしてみた結果、彼の出した結論は「心の働きはすべて脳の仕組みに帰するという十分な証拠はない。」ということだったのです。

もちろん、心=脳ではないと証明できたわけではありません。

しかし、ペンフィールド自身は晩年にはほぼ心や霊魂という存在を信じるようになっていたようです。

心と脳は別々に存在することを科学者という立場で認めたことは重大な事実でしょう。

宗教の世界と思われていた分野が、科学によって解明されてくるとしたら、それはとてもワクワクすることではないでしょうか?

これからもこのような科学者が出てくるかもしれませんね。



いかがでしたか?

全三回にわたってご紹介させていただきました。

これはあくまで資料の一つにすぎません。

皆さんの「人生とはなんぞや?」という疑問に少しでもお役に立てれば幸いです。

それでは、また。






posted by chu-o at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | CARP紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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