2012年06月15日

ストーリーウォーズ 第五章


ストーリーウォーズ 


脚本:やくも

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第五章 「王の間にて」



女王:鏡よ、鏡・・・。本当にこれでよかったの?街に火を放つなんて・・・。


鏡:女王様、何を言います。これも平和のため。歴史は女王様を称えることでしょう。


女王:私は賞賛なんかいらない・・・。私はただ・・・幸せになりたいだけなのよ。


バルト:あなたにとっての幸せとはなんだ?


女王:?!どこから入った?!


バルト:「昔とったきねづか」というやつか。屋敷の中に忍び込むのは得意でね。


女王:・・・お前、どこかで?


バルト:猟師に足を撃たれた私を助けてくれただろう?赤頭巾、覚えてくれているか?


女王:白い牙・・・おばあさまを殺したやつ!


バルト:・・・君のおばあさんの命を奪ったことに気づいたとき、私ははじめて人を殺したことを後悔した。
私が変われたのは君のおかげだ。死ぬ前に君にお礼が言いたかった。・・・でも、なぜ?なぜ優しかったあの君が?どうしてこんな暴君に?


女王:幸せになりたかったのよ・・・。この鏡の言う通りにしていれば、なんでもうまくいく!この国の王に見初められて、女王になれたのもこの鏡のおかげなのよ!


バルト:白雪姫を追い出すように言ったのもその鏡か?


女王:そうするのが・・・いいって・・・。


バルト:赤頭巾・・・君も本心では分かっているはずだ。自分が間違っていることに。


女王:・・・・・。


バルト:変わるんだ。誰しもが生まれ変われる。・・・君を救いたいんだ。もう、誰かが自分の罪で苦しむ姿
を見たくない。


女王:い・・・今からでも・・・やり直せるの?


バルト:簡単ではないだろう。だが君が望むならできる。自分の罪と向き合う勇気を持てば・・・。


鏡:女王様!騙されてはいけません!この狼はあなたのおばあさまのように、あなたも破滅させようと企んでいるのです!


女王:もう・・・やめて!女王、女王って!本当の王様はあなただったわ!魔法の鏡!私はあなたの奴隷でしかなかった!私は・・・一度も幸せなんかじゃなかった!


鏡:・・・いいのですか?私の言うことを聞かなければ、大変なことになりますよ?


女王:あんたなんか怖くない!ただの鏡のくせに!


鏡:いや、実は違うんですよね。(鏡から黒い刃が飛び出し、女王を貫く)


女王:・・・ッ!(鮮血と共に倒れる女王)


バルト:赤頭巾―!!


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第六章 「闇との戦い」につづく…

お楽しみにかわいい
posted by chu-o at 00:48| Comment(3) | TrackBack(0) | 中央のネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする